線形合成項を含み、滑らかでない関数からなる、分離可能な凸最適化問題
主問題
minimizeG(x)+F(Kx)
を考える。ここで、
- 変数 x∈Rn
- K∈Rm×n
- G:Rn→R∪{+∞}, F:Rm→R∪{+∞}
は下半連続な凸関数
- このとき G∗∗=G, F∗∗=F となる
- ただし h∗(y)=supx(yTx−h(x)) は h の共役関数
である。
F(Kx) という形で線形合成項を含み、G,F は下半連続であれば滑らかである必要はなく、
目的関数が2項の和に分離可能な凸最適化問題である。
双対問題
新たな変数 z∈Rm を介して主問題を
minimizesubject toG(x)+F(z)Kx=z
と書き直し、双対変数あるいはラグランジュ乗数を y∈Rm としてラグランジアン
L=G(x)+F(z)+yT(Kx−z)
を導入する。
===x,zinfLxinf(G(x)+yTKx)+zinf(F(z)−yTz)−xsup((−KTy)Tx−G(x))−zsup(yTz−F(z))−G∗(−KTy)−F∗(y)
より、これを最大化する双対問題
maximize−(G∗(−KTy)+F∗(y))
が得られる。
鞍点問題
なお、Lz=infzL とおくと
Lz=(Kx)Ty+G(x)−F∗(y)
となり、双対問題は maxyinfxLz とも書ける。
一方
==ysupLzG(x)+ysup((Kx)Ty−F∗(y))G(x)+F∗∗(Kx)
より、主問題は minxsupyLz と表すことができる。
したがって
xminymax(Kx)Ty+G(x)−F∗(y)
は、上記主・双対問題の鞍点問題を定めている。